“僕たちの普通”


モノのありふれた時代と言われて久しい。
実際に僕たちも、海外から帰ってくると、
特に日本はモノで溢れかえっていると痛感させられる。

その溢れかえった、すべてのモノたちは
少なからず、それを作ることに関わった人たちの意思からできている。
いろんな違いはあるにせよ、芸術品であっても、工業製品であっても。

もうこれ以上モノなんていらないんじゃないか。
モノ作りに関わる人は誰しもが一度は頭をよぎる疑問。

オランダ、アイントホーフェンで同時期を過ごし、
デザインを肴に飲むこともよくある二人。
ある日、吉行良平の曾祖父ヨソジロウさんは、
民芸運動に関わっていたらしいという話になった。

民芸運動といえば、柳宗悦を中心にデザインと言う言葉は日本に入ってきた頃
暮らしの中で使われてきた日用品の中に美を見いだしていった運動である。
今の時代でもう一度そんなことを、僕たちなりにやってみるのはどうだろう。

ごく普通に人が使っているモノの中に慣れすぎて
見えなくなってしまっているコトが結構ある。
そんなモノ、コトを考えていく。

2007年6月 

De Meyboom Lab.
廣瀬 康仁 
吉行 良平